ご観覧ありがとうございます、秋葉塗装の髙井です。
大阪で内外装のリフォームや塗装をメインに各種工事を提供しております。
よく¥●,●●●~/㎡で表される平米単価がありますが、内容が不透明過ぎると考えています。
このカテゴリでは実際の塗装工事にかかる原価を記載していこうと思います。
今回は30坪2F建て塗装面積およそ200㎡ 使用塗料はシリコンorラジカルでの試算です。
塗装面積の計算方法につきましては、こちらの記事にて詳しく記載しております。
塗装面積の算出早見表を作成しましたので、当てはまらない方は下記を参照に置き換えて頂くかお問い合わせ下さい。
あくまで目安ですが、参考になれば幸いです。
仮設足場工事 ¥700/315㎡=¥220.500
※不透明だと言ったそばから平米単価ですが、足場はご容赦ください😂
自社で組む塗装屋さんもいらっしゃいますが基本的には足場屋さんが組立・解体します。
足場の面積の算出ですが、基本的には建物の外周+4m ×建物の高さ+50cmです。
弊社では外周+4mは同じですが高さに関しては+1mで掛けております。
50cmですと、屋根の高圧洗浄を行った際に水飛沫が近隣へ飛散するリスクがかなり高い為です。
ですので近隣の住民様にご迷惑をお掛けしない為にも+1mでお願いしております。
足場の工事費用は¥700~¥1.000が相場でしたが、最近では¥650~¥850あたりが多い印象です。
組立・解体・シートすべて込みの金額です。
建物にたどり着くまでに階段があったり、建物の隣にトラックをつけるスペースがないと費用は高くなります。
またシートにも種類がありますので、防火・防音シート等を採用すればこちらも費用は高くなります。
高圧洗浄 ¥43.200
人工¥21.600x2=¥43.200
材料費¥0 お客様宅の水道を使用させて頂きますので、洗浄液代は頂いておりません。
足場が組み上がりましたら建物全体を丸洗いします。
カビやコケ、藻の発生が著しい箇所にはVIO洗浄液を散布しますが、こちらは金額に含まれております。
下地補修 ¥126.400(敢えて一番高い内容で記載しています。)
人工¥21.600x1~4人=¥21.600~¥86.400
材料費¥10.000~¥40.000
クラック補修や塗膜剥離、爆裂補修など状態により大きくかわります。
欠損が酷すぎる場合は高圧洗浄よりも先に補修を行います。
内部に水が回り、駆体を腐らせてしまうと塗装ではどうにもなりません。
早めのメンテナンスが低コストで長持ちさせる一番の鍵です。
塗料飛散養生 ¥53.200
人工¥21.600x2人=¥43.200
資材費¥10.000
玄関扉や窓、土間や植木、塗装しない箇所や塗料が飛散することが想定されるものをビニールやテープ、布やシートを用いて保護します。
下塗り① ¥36.475
人工¥21.600x1=¥21.600
材料費¥14.875
水性カチオンシーラー 1缶15kg ¥8.500
標準所要量0.13kgx202.9㎡=26.377kg
必要缶数=1.75缶x¥8.500=¥14.875
下塗り② ¥58.417
人工¥21.600x2=¥43.200
材料費¥15.217
微弾性フィラー 1缶16kg ¥4.000
標準所要量0.3x202.9㎡=60.87kg
必要缶数=3.80缶x¥4.000=¥15.217
中塗り ¥77.220
人工¥21.6000x2=¥43.200
材料費¥34.020
水性シリコン樹脂 1缶15kg ¥18.000
標準所要量0.14x202.9㎡=28.40kg
必要缶数=1.89缶x¥18.000=¥34.020
上塗り ¥72.417
人工¥21.600x2=¥43.200
材料費¥29.217
水性シリコン樹脂 1缶15kg ¥18.000
標準所要量0.12x202.9㎡=24.348kg
必要缶数=1.62缶x¥18.000=¥29.217
養生バラシ ¥10.800
人工¥21.600x0.5=¥10.800
材料費¥0
人件費 ¥334.800(¥21.600x15.5人)
材料代 ¥143.329
足場代 ¥220.500
副資材 ¥5.000
交通費 ¥5.000
廃材処理費 ¥10.000
小計 ¥718.629
10%合計 ¥790.491
下地補修代をかなり多めに見積もっておりますが、手堅い下地の補修に下塗りが2回の4工程で税込80万円ほどです。
当然、下地補修がほとんどいらず下塗りも一回で充分な場合もありますので、その場合は20万円近く金額は下がります。
この内容よりグレードとして上もあれば下も勿論あります。
そして様々な業者が多種多様な考えや拘りを持って日々試行錯誤をした上で提案をして参ります。
その中から最終的な判断を下し、決定しなければならないのはお客様ですのでその際の一つの判断基準としてお使い頂ければ幸いです。
それでは長くなりましたが、ご観覧ありがとうございました。
※この記事は2022/3/4現在の単価です。
職人の不足、塗料や養生資材の値上がりが著しいので、これから金額は上昇して行く見込みです。